適用対象

Smartsheet

機能

この機能を使用できるユーザー

  • 所有者
  • 管理者
  • 編集者

 

数式のエラー メッセージ

Smartsheet では、提供されているものとは異なる要素が数式から予期される場合、数式によってエラーが返されます。 

ご利用可能なユーザー

プラン:

  • Smartsheet

権限:

  • 所有者
  • 管理者
  • 編集者

 

この機能が Smartsheet リージョンまたは Smartsheet Gov に含まれているかどうかを確認してください。

エンタープライズ プランのユーザーは、AI を使用して数式を作成できます詳細はこちらをご覧ください

以下は、数式のエラー メッセージ、その原因、およびエラーを修正するために実施できる解決方法のリストです。

共有権限を持つ編集者は、シートのロックされていないセルでのみ、数式を作成および編集できます。


#BLOCKED

原因

数式で参照されているセルの少なくとも 1 つにエラーがあるため、計算が禁止されています。

解決策

数式で参照されているどのセルにエラーがあるかを突き止め、問題の詳細を把握します。


#BOOLEAN EXPECTED

原因

数式が特定のタイプの列 (日付、数値、記号) 内にあり、異なるタイプの値を返しています。

解決策

数式を別の列に移動するか、または結果を適切なタイプに変換します。空白の文字列を追加して、数式の結果を文字列に変換します。たとえば =TODAY() + "" を使うと、文字列に本日の日付を入力できます。


#CALCULATING

原因

数式エンジンがまだバックエンドで計算中です。

  • 多くの場合、これはネットワーク状況やブラウザの過剰使用によって遅延エラーが発生していることを意味します。
  • より大きな数式を使用していること、またはその数式が数式やセル リンクを介して別のセルを参照していることを示す場合もあります。

解決策

多くの場合、計算が完了するとこのエラーは自動的に修正されます。 

エラーが自動的に修正されない場合、シート上の遅延は複数の異なる要因による影響を受けている可能性があります。主な要因には次のようなものがあります。 

  • ブラウザの速度 - ブラウザの速度は、シートの読み込み、ナビゲーション、保存の際に遅延が発生する主な原因となっています。弊社のテストの結果、Smartsheet は Google Chrome を使用した場合に最高のパフォーマンスを発揮することが判明しています。選択肢にある場合、またはトラブルシューティングを行う際は、このブラウザを使用して応答時間が改善されるかどうかを確認してください。
  • 高度な機能 - 数式、セルリンク、条件付き書式を幅広く使用すると、読み込み速度が遅くなる可能性があります。シートの速度が落ち始めた場合は、条件付き書式ルールを無効にして、これが問題の原因になっているかどうかを確認してください。また、不要な数式列やセル リンクを削除することも検討してください。 
  • シートのサイズ - シートが大きくなるにつれて、パフォーマンスが低下する場合があります。適切な場合は、アーカイブ シートに行を移動してください。

シート間参照を利用している場合は、シートがセル参照の制限数 (10 万個) に近づいていないことも確認するとよいでしょう。


#CIRCULAR REFERENCE

原因

数式が、その数式自身を参照しています。参照先が数式の文字列自体の中にあると直接的な循環参照が発生します。一方、数式で参照されているセルが、逆にこの数式の入ったセルを参照している場合は、間接的な循環参照が発生します。

解決策

どの参照先が循環しているかを突き止めます。間接的な参照先は複数の階層にわたる場合があります。数式をコピーしておき、エラーがなくなるまでセル参照を削除すると簡単に解決できることがあります。このように削除を行うと、最終的にどの参照先が循環しているのかが分かります。


#CONTACT EXPECTED

原因

連絡先リスト フィールドの数式が、文字列または連絡先以外のデータタイプを返しています。

解決策

連絡先リスト フィールドの数式で返すことができるのは、文字列または連絡先のデータタイプのみです。数式を、これらのデータタイプのいずれかが返されるように調整するか、別のタイプのフィールド (文字列/数値、日付、ドロップダウン リスト、チェックボックス、または記号) に移動します。


#DATE EXPECTED

原因

数式が特定のタイプの列 (日付、数値、記号) 内にあり、異なるタイプの値を返しています。

解決策

数式を別の列に移動するか、または結果を適切なタイプに変換します。空白の文字列を追加して、数式の結果を文字列に変換します。たとえば =TODAY() + "" を使うと、文字列に本日の日付を入力できます。


#DIVIDE BY ZERO

原因

数式で、値を 0 で割ろうとしています (例: 4/0 はゼロ除算エラーが発生します)。

解決策

IFERROR を使用して、数式で 0 による除算が行われた場合に別の値を返すようにします。例えば、次のようにします。

=IFERROR(値4 > 0, 100/値4, "")


#IMBALANCED

原因

数式内の括弧の数が合っていません。始め括弧と終わり括弧の数が異なっています。

解決策

数式に余分な括弧がないか確認してください。必要に応じて括弧を追加するか、削除します。


#INCORRECT ARGUMENT SET

原因

このエラーは以下のような状況で発生します。

  1. 範囲を 2 つ取る関数の場合: 範囲のサイズが関数と一致していません。
  2. 関数に引数がありません。
  3. 引数に余分な関数があります。

解決策

数式の引数を追加または削除して、範囲のサイズまたは引数を修正します。


#INVALID COLUMN VALUE

原因

数式で、その数式が挿入されている列のタイプと一致しないデータ タイプを含んでいるか、参照しています。たとえば、下の MAX 関数が文字列/数値列に配置され、日付列の他の値を参照している場合です。


=MAX([期日]1, [期日]52)


数式を含む列が日付列タイプでない場合、範囲内の最新の日付を返すことができません。詳細については、MAX 関数をご覧ください。

解決策

シートに対して次のいずれかの調整を行います。

  • 別の列に数式を入力します。その列のタイプは、数式が返すと予想される値のタイプと一致している必要があります。
  • 列の上部にある列ヘッダーを右クリックし、[列プロパティの編集] を選択します。列のタイプを変更して、数式が返すと予想される値のタイプと一致させます。
  • 関数に IFERROR を追加して、#INVALID COLUMN VALUE エラーが発生した場合に別の値を返すようにします。例: =IFERROR(MAX([期日]1, [期日]5), “Not a number!”)
  • 目的のデータ タイプに変換できる関数で数式を包みます。たとえば、=WEEKNUMBER(MAX([期日]1, [期日]5)) が文字列/数値列に配置されている場合、52 週間のうち最も大きい日付の週番号に対応する数値が返されます。詳細については、WEEKNUMBER 関数に関する記事をご覧ください。

#INVALID DATA TYPE

原因

数式に互換性のないデータ タイプ (=INT("Hello") など) が含まれているか、参照しています。

解決策

数式が正しいデータ タイプを参照していることを確認します。


#INVALID REF

原因

別のシートへの参照名 (波括弧内) が、別のシートへの参照として存在しません。

解決策

波括弧内の名前を、別のシートに対してすでに作成されている参照の名前に変更するか、別のシートに新しい参照を作成します。

このプロセスの詳細については、別のシートのデータの参照に関する記事をご覧ください。


#INVALID OPERATION

原因

数式内の演算子が Smartsheet でサポートされていないか、入力ミスがあります。たとえば、セルに 25 以下の数値が含まれている場合に「在庫不足」というテキストを返すよう、IF 関数で下の数式を作成したとします。

=IF(数量1 = 25, "在庫不足")

しかし、この数式では「以下」の演算子が間違っています。正しい順序は = で、=IF(数量1 = 25, "在庫不足") となります。

解決策

すべての演算子をチェックして、入力ミスがないこと、および Smartsheet でサポートされていることを確認します。正しい演算子の詳細については、数式の作成と編集に関する記事をご覧ください。このメッセージが表示される最も一般的な原因は、= (以下) と >= (以上) の演算子の組み合わせを間違った順序で入力することです。


#INVALID VALUE

原因

数式に、関数の引数が予期する範囲外の数値が含まれています。たとえば、文字列 Hello 内の H という文字を検索するこの FIND 関数では、開始位置が 100 文字目になっています。

=FIND("H", "Hello", 100)

文字列 Hello の長さは 5 文字であるため、FIND 関数で 100 文字目から H の検索を開始することはできません。1 ~ 5 の数字のみを入力できます。

解決策

すべての数値引数が、関数が予期する範囲内にあることを確認します。


#NESTED CRITERIA

原因

SUMIF 関数または COUNTIF 関数で条件をネストしています。

解決策

代わりに SUMIFS または COUNTIFS を使用してください。これらを使用することで、ネストせずに複数の条件を含めることができます。


#NO MATCH

原因

  • VLOOKUP 関数または MATCH 関数に一致する結果が見つかりませんでした。
  • 検索する数値または文字列が、MATCH 関数で選択した検索タイプを実行する際、または VLOOKUP 関数で選択した一致タイプを検索する際に、選択した範囲内にありません。

解決策

  • VLOOKUP の場合: 結果が見つかるように、VLOOKUP 関数の一致タイプまたは参照テーブルを調整します。
  • MATCH の場合: 結果が見つかるように、MATCH 関数の範囲または検索タイプを調整します。

#NUMBER EXPECTED

原因

数式が特定のタイプの列 (日付、数値、記号) 内にあり、異なるタイプの値を返しています。

解決策

数式を別の列に移動するか、または結果を適切なタイプに変換します。空白の文字列を追加して、数式の結果を文字列に変換できます。例:

=TODAY() + "" を使うと、文字列に本日の日付を入力できます。


#OVERFLOW

原因

数式が対応する数値範囲を超えた値に遭遇したか、またはその値を計算しました。数値の場合、範囲は -9007199254740992 から 9007199254740992 です。WORKDAY 計算の場合、最大日数は 1000000 です。

解決策

ほとんどの場合、このエラーは適切でないセル参照、あるいは不完全なセル参照によって起こります。数式を確認して必要な変更を加えます。


#PERMISSION ERROR

原因

数式が別のシートのデータ (波括弧内) を参照していますが、その数式を含むシート、および参照されるデータを含むソース シートに対する十分な共有権限を持っている人がいません。

解決策

少なくとも 1 人のユーザーが、数式を含むシートを編集者レベル以上の権限で、データを含むシートを閲覧者レベル以上の権限で共有されていることを確認します。


#REF

原因

数式で、存在しないセルを参照しています。行/列の削除が原因の可能性があります。

解決策

手動で数式を更新する必要があります。


#UNPARSEABLE

原因

数式に問題があるため解析および解釈ができません。誤字がある、演算子が不完全である、大文字と小文字を正しく使い分けずに列名を記述している、二重引用符 (") ではなく一重引用符 (') を使用しているなど、さまざまな原因が考えられます。

解決策

すべての列名がセル参照で正しく表記されていること、演算子が正しく使用されていること、数式内のすべての文字列が二重引用符 (" ") で囲まれていることを確認します。


#UNSUPPORTED CROSS-SHEET FORMULA

原因

CHILDREN、PARENT、または ANCESTORS 関数で、サポートされていない別のシートのデータ (波括弧内) を参照しています。

解決策

その関数から参照を削除してください。別のシートへの参照を作成し、目的のセルを手動で選択することができます。
 

さらにサポートが必要な場合

他のサポート リソースをお探しの場合は、数式ハンドブック テンプレートをご活用ください。リアル タイムで操作を練習できるすべての関数の用語集や、よく使われる数式と高度な数式の例を含む、100 個以上の数式を記載しています。

Smartsheet の他のお客様がこの関数をどのように使用しているかの例を検索したり、Smartsheet オンライン コミュニティで特定の使用例について質問したりすることができます。

コミュニティに質問する