TIME 関数

互換性のある値から、12 時間または 24 時間形式で表示できる時刻オブジェクトを作成します。

構文

TIME(time_value, [format], [precision])
  • time_value (時刻値)
    時刻を作成するのに用いる値です。時間、分、秒を表す文字列または数値として入力する必要があります。文字列を使用する場合は、「HH:MM AM」または「HH:MM:SS PM」のように、時間、分、秒をコロンで区切る必要があります。数値を使用する場合は値をコンマで区切る必要があり、また最適な形式と精度の値を適用するには 3 つの時刻区分 (時間、分、秒) を入力する必要があります。
  • format (形式)—[任意]
    [オプション] 時刻の表示に 12 時間形式 (0) と 24 時間形式 (1) のどちらを使用するかを指定します。
  • precision (精度)—[任意]
    [オプション] 最初に形式を設定する必要があります。返す時刻の間隔を、hh (1)、hh:mm (2)、hh:mm:ss (3) のいずれかで指定します。

使用例

例 1 → TIME("4:30 PM", 1, 3) 構文 → TIME(時刻値, [形式], [精度])
例 2 → TIME(4, 30, 10, 0) 構文 → TIME(時刻値, [形式])
例 3 → TIME("8:30")+5 構文 → TIME("時間:分")+分

利用上の注意

時刻値引数は、以下に示す 3 つの異なる形式のいずれかで入力できます。

  • 文字列形式: 時刻を表す数字と文字列を入力します。
    • たとえば、=TIME("8:30 PM", 1) は 20:30 を返します。
    • 追加のオプションの引数を使用すると、=TIME("8:30 PM", 1,3) は 20:30:00 を返します。
  • セル参照: セル参照には通常、(システム列または文字列/数値フィールドの) 日付/時刻の値から抽出された時刻の値か、ドロップダウン リストを通じてセルに入力された個別の時刻の値が含まれます。

フォームを介してセルに時刻の値を追加する際は、適切な書式を設定できるドロップダウン リストの使用をお勧めします。

  • 数値入力: 時間、分、秒に使用する数字を、コンマ区切りで最大 3 つまで入力します。
    • 例えば、=TIME(9, 30,15) は 9:30:15 AM を返します。
    • オプションの引数を使用する際は、#UNPARSEABLE エラーや想定外の出力を回避するため、3 つのコンポーネント (時間、分、秒) をすべて指定する必要があります。

システム列から「更新日時」や「作成日時」などの時刻コンポーネントを抽出するには、RIGHT() 関数を使用して最後の 8 文字を返すよう設定します。この場合の式は、以下のようになります。

  • =TIME(RIGHT(更新日時@row, 8))

TIME 関数は、より大規模な数式で利用できる時刻オブジェクトを出力します。例えば、午前 9:00 より前に朝の電子メールを送信する場合、式は次のようになります。

  • =IF(TIME(時刻1) < TIME(9, 0, 0), "朝のメールを送信")

オプションの形式と精度の引数を省略した場合、TIME 関数の出力は時刻値の表現方法に依存します。例えば以下のようになります。

  • =TIME("15") は 15 を、=TIME("3 PM") は 3 PM を返します。

計算の実行時には、TIME() と他の値の使用順序が重要になります。以下の表は、TIME と列タイプを使用する順序に基づいた結果の例を示しています。


コピー/ペーストの後に #UNPARSEABLE エラーが発生した場合は、代わりに式を手動で入力してみてください。

文字列/数値列タイプ

TIME 式の入力戻り値時刻参照コメント
=TIME(10, 0)10:00 AM10:00 AM時刻オブジェクトを作成
=TIME(時刻参照@row, 1)11:4511:45 AM別のセルを参照する時刻オブジェクトを作成
=TIME(時刻参照@row, 0) + 58:35 AM08:30AM + 5 分時刻オブジェクトに 5 分を追加 - 例 1
=TIME("8:30")+508:3508:30 + 5 分時刻オブジェクトに 5 分を追加 - 例 2
=TIME("8:30 PM",1) + 58:35 PM20:30 + 5 分時刻オブジェクトに 5 分を追加 - 例 3
=TIME("2:55 PM", 0)2:55 PM14:55時刻オブジェクトを 12 時間形式で表現
=TIME("2:55 PM", 1)14:5502:55 PM時刻オブジェクトを 24 時間形式で表現
=TIME(時刻参照@row) - 2703:30 AM03:30時刻オブジェクトから 270 分を減算
=TIME(RIGHT(更新日時@row, 8))10:54 AM10:54最終更新日時を時刻オブジェクトに変換
=TIME(RIGHT(更新日時@row, 8)) + 410:59 AM10:59最終更新時刻に 4 分追加
=(TIME(時刻参照10) - TIME(Return10))0.1875 稼働日に対する割合としての 2 つの時刻の差
=(TIME(時刻参照10) - TIME(Return10)) * 244.500 2 つの時刻の差を時間単位の表示に変換 (稼働日が 24 時間の場合のみ機能)
=(TIME(時刻参照10) - TIME(Return10)) * 1440270 2 つの時刻の差を分単位の表示に変換 (稼働日が 24 時間の場合のみ機能)

日付列タイプ

TIME 式の入力戻り値コメント
=ROUNDDOWN((TIME(時刻参照10) - TIME(Return10)) * 24) + "時間と " + VALUE(RIGHT((TIME(時刻参照10) - TIME(Return10)) * 24, FIND(".", (TIME(時刻参照10) - TIME(Return10)) * 24))) * 60 + " 分"4 時間と 30 分時刻の差を時間と分の文字列に変換 (稼働日が 24 時間の場合のみ機能)
=DATEONLY(更新日時9) - DATEONLY(更新日時10) + " 日、" + " " + ROUNDDOWN((TIME(RIGHT(更新日時9, 8)) - TIME(RIGHT(更新日時10, 8))) * 24) + " 時間 " + (((TIME(RIGHT(更新日時9, 8)) - TIME(RIGHT(更新日時10, 8))) * 24) - ROUNDDOWN((TIME(RIGHT(更新日時9, 8)) - TIME(RIGHT(更新日時10, 8))) * 24)) * 60 + " 分"

0 日、1 時間 31 分


 

時刻の差を日、時間、分の文字列に変換 (稼働日が 24 時間の場合のみ機能)
="期日: " + DATEONLY(作成日時@row) + " @" + (TIME(RIGHT(作成日時@row, 8)) + 120)期日: 08/28/23 @11:54 AM作成日時を使用し、タスクの SLA を分単位で仮定して期日の日付と時刻を生成

連絡先リスト列タイプ

TIME 式の入力戻り値時刻参照割り当て先コメント
=TIME(1, 0) + " - " + 割り当て先 61:00 AM - ジョン・ドー1:00ジョン・ドー時刻オブジェクトに情報の文字列を追加

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