適用対象
ワークフロー内のデータを参照する
Who can use this?
Plans:
- Bridge by Smartsheet
Bridge では、以下の場所でデータが保存されます。
実行時間のデータを参照する
実行時間は、統合からのトリガー データが保存される場所です。実行時間データの参照は、{{runtime}} です。
実行時間内には、参照対象となりうる多数のデータが保存されています。これらのアイテムを参照する際には、個々のアイテムの名前を指定する必要があります。
たとえば、Smartsheet のシートがワークフローのトリガーとなる場合、おそらく関係する行の ID を参照する必要があります。この場合、参照は {{runtime.event.rowId}} のようになります。
正確な構造と命名規則は、トリガーとイベント タイプによって異なります。
正しい参照を使用していることを確認するには、以下を行います。
- [Run Log (実行ログ)] で、トリガーのオブジェクトにカーソルを合わせます。
- を選択します。
- 表示されたリストで、[Copy Data Reference (データの参照をコピー)] を選択します。
状態のデータを参照する
状態の参照は、多くの場合、親ワークフローからデータが渡された際に行われます。参照の形式は {{states.state name.value}} です。
状態の下のモジュールからデータを参照する場合でも、状態はやはり影響を与えます。この場合、参照の構造は {{states.state name.integration or utility name.module name}} となります。
モジュールが複数のデータ値を出力できる場合は、この特定のデータのパスをデータ参照に追加します (実行時間データの個々の部分を参照する方法と同様です)。
たとえば、既定の「Smartsheet: Get Row (Smartsheet: 行の取得)」モジュールは、以下の画像のデータを返します。
行の「Address (住所)」セルに入力された値を参照する場合、参照の形式は次のようになります:
{{states.GetRow.smartsheet.get_row.row.cells.Address.value}}
子ワークフローのデータを参照する
子ワークフローのデータは、親ワークフロー内で参照できます。その際、データ参照は次のようになります。
- states.{{state that runs the child}}.child.{{state in child}}.value. または
- states.{{state that runs the child}}.child.{{state in child}}.integration または utility.module.
空のデータ参照のオプション
ワークフローの次のステップが、存在するかどうかにかかわらず、特定の値に依存している場合は、垂直バー (||) を使用して 2 つのシナリオを処理できます。
たとえば、Smartsheet のセルの値を使用して、ワークフローがジャンクションのどのパスを辿るかを判断したいとします。しかし、セルに必ず値が含まれているとは限りません。
セルが空の場合、ワークフローはジャンクションに達したときに停止します。これは、垂直バー (||) をデータ参照の最後に追加することで回避できます。その値にデータが含まれている場合、ワークフローではバーの左側の参照が使用されます。そのセルにデータが存在しない場合、ワークフローではバーの右側の値が使用されます。
この参照で考えられる 2 つのシナリオを見てみましょう:
{{states.GetRow.smartsheet.get_row.row.cells.Address.value||116 George Street, Edinburgh, UK}}
- ワークフローはまず、先ほど取得した行の住所 GetRow.smartsheet.get_row.row.cells.Address.value を使用しようとします。
- しかし、そのセルが空白の場合は、垂直バーの後に指定された住所 116 George Street, Edinburgh, UK を使用します。
垂直バーの使い方のヒント
以下が可能です。
- 入力した値ではなく、垂直バーの後ろの別のデータ参照を使用する、または
- 複数の垂直バーを使用して、考えられるいくつかの異なるシナリオに対応する。
テキストとデータ参照を組み合わせる
ほとんどのモジュールでは、書かれたテキストとデータ参照を組み合わせることができます。電子メールのうち、常に同じでなければならない部分はテキストを入力し、受信者の名前や日付など、必ずしも同じでない部分にはデータ参照を使用することができます。
「米国気象サービスの空ワークフローを開始」という記事で天候のワークフローを構築されたのであれば、US Weather Service (米国気象サービス) への API 呼び出しで使用された URL に 2 つのデータ参照が含まれていることに気付かれたかもしれません。